HISTORY

茨城大学ラグビー部の歴史

創部と奇跡

 茨城大学ラグビー部は1974年に創設され、2027年には創部80周年を迎える歴史あるチームである。創部当時は週3回の練習に加え、県下各団体戦、日製日立定期戦に参加していた。他に、関東甲信越大会優勝、全国ラグビー大会北関東地区優勝、関東大会準決勝など数多くの成績を残した。

渡部岑生監督の赴任

 創部から約30年後の1980年、部員数が30名を超え、週5回の練習と日曜日に試合を行い、充実した日々を送っていた。それまで学生主体でチーム運営をしていたが、1983年に渡部岑生氏が監督として赴任し大きな転機が訪れた。渡辺監督は、茨大ラグビー部の活動を見学し、学生たちが活き活きとラグビーに取り組む様子から、学生主体のの姿勢を崩さずに指導することをポリシーとした。ラグビー以外の関りも大切にされ、最初は戸惑っていた学生からも、信頼された。

 長野県の菅平にて合宿をしていてた際、部員が利用していた合宿先の外国人留学生との絆も生まれ、後日、ラグビー部主催の交流会を茨城大学グラウンドで開催するなど、地域の人々からも親しまれるチームであった。渡部監督の退任式では、部員たちでタオルを作成し、題目は「獅子奮迅」であり、茨大ラグビー部のチームスピリットとして、今日まで多くの部員たちに引き継がれていった。

大西監督の赴任

 時代は進み2018年、茨大ラグビー部は部員数が20人弱に減少したが、練習強度と方針を変えることなく取り組み続けていた。週2回まで練習回数が減ったため、1回の練習に集中して取り組み、地区対抗関東2区予選での優勝を目指していた。また、ボランティア活動も行っており、ラグビーの魅力を発信するため、地域の小学生向けにタグラグビー教室を開催した。

 その後、より高みを目指すため、教育学部の大西有氏へ監督要請を熱心に働きかけた。その行動が実を結び大西氏は監督として赴任することになった。ここでも学生主体の方向性を変えることはなく、大西監督の練習方針は、練習の意図を選手自らが考えることをコンセプトとした。また、礼節を重んじ、当たり前のことを当たり前にできる「いい男」「いい女」であれと常に言い続け、人間としての成長を重視した指導方針であった。

悲願の全国大会出場

 限られた練習環境で必死に成長を遂げてきた茨大ラグビー部であったが、2020年1月の新型コロナウイルスの流行により、その活動がさらに限定されてしまった。新型コロナウイルスの影響を受けながらも、諦めず個人でのトレーニングに取り組んだ。感染症対策を徹底し練習前と練習後の手指消毒やマスクの着用、こまめな検温や接触を減らした練習内容の工夫などの様々な努力を続け、茨大ラグビー部の活動を途絶えさせないようにした結果、2020年の第71回大会で、悲願の全国地区対抗ラグビーフットボール大会関東2区予選優勝を果たすことができた。

友部中学出前授業

 近年では、ボランティア活動も行っており、ラグビーの魅力を発信するため、地域の小学生向けにタグラグビー教室を開催している。2022年から笠間市立友部中学校で出前授業に取り組んでおり、今年で3年目となるこの活動も多くの子供たちから好評を得ており今後も、ラグビーを通じて、地域に根差したチームを目指していく。

現在の活動とこれからの進路

 現在は試合に勝利することを目指すだけではなく、OBや地域の人たちとの交流を大切にし、茨城県で開催されている各種の大会運営への協力、ラグビー教室の開催など、大学生だからこそできる活動に挑戦し続けている。

 昨年、2020年から連続出場を続けている全国地区対抗ラグビーフットボール大会への出場を逃した。今年度は再び出場を目指し、チームメンバーひとりひとりが「BE A LEADER」のスローガンを胸に、練習に励んでいる。

制作協力者・引用文献

OB会役員 古澤 武司

OB会役員 黒沢 馨

茨城大学学友会の記録・回想(昭和25年~45年)

茨城大学三十年史